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死刑執行について

国連総会が、すべての死刑存置国に対して、死刑執行の停止を求める決議を採択しようとしている、まさにこの時期に、3人の生命を奪う死刑が執行されたことは、死刑廃止を願う世界中の人々の希望を踏みにじる暴挙としか言いようがありません。

今回の執行についてルイーズ・アーバー国連人権高等弁務官も「遺憾」との声明を発表しています。Yahoo!Japanニュース(読売新聞12月8日11時13分配信)


今回の執行は、国会の開会中、法務委員会で、まさに鳩山法相に死刑問題の質疑を行っている最中に死刑執行の報が入ると言う異例なものでした。保坂展人のどこどこ日記(2007年12月7日)

また、従来の秘密主義を変更し、氏名をあきらにして死刑の執行を公表した点でも注目されます。
この変更は、近く実施される裁判員制度により、国民が死刑判決に関与せざるを得なくなることが背景にあると思われます。

現在、アムネスティの調査によれば、死刑を廃止した国は、事実上の廃止国も含めると133カ国、死刑を存置している国は64カ国で、既に3分の2を超える国が死刑を実施していません。Abolitionist and Retentionist Countries(AI国際事務局)


こうした中、死刑制度を頑なに維持しようとする日本の姿は異様にも思えます。
残念ながらこれでは、わが国は、国際社会において尊敬を得ることはできないでしょう。

わが国は、現在、死刑を含めた厳罰化を求める風潮が強くなりつつあります。
社会的な不安を背景にした焦燥が非寛容を生み出していると感じます。
しかし、厳罰化が社会の安全に寄与しないことは、既に多くの研究が明らかにしています。

今回の執行は大変残念ですが、せめてこの執行がわが国最後の死刑となるように願ってやみません。

(T・H)

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