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2008年9月

読書の秋『アムネスティ・レポート 世界の人権2008』(日本語版)をおすすめします

  読書の秋です。『アムネスティ・レポート  世界の人権2008』(アムネスティ・インターナショナル日本(現代人文社・大学図書)定価3000円+税)が出版されましたので、早速(良心的)兵役拒否の項目を調べてみました。
  良心的)兵役拒否を調べるだけでこれだけの情報がでてきます。他にも拷問や虐待・死刑・女性への暴力・難民・少数民族問題・子ども兵士等たくさんの世界の人権の情報が載っていて便利です。
 この本は毎年発行されていて、私のように(良心的)兵役拒否を調べている人はもちろん、それ以外の世界の人権に関心をもつ全ての人におすすめします。

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(良心的)兵役拒否~アムネスティ・レポート世界の人権2008より~

(フィンランド共和国)兵役に代替する市民役務の期間は、相変わらず懲罰的かつ差別的であった。兵役拒否者は、最も期間が短く、最も一般的な兵役期間に比べると215日も長い395日間の市民役務を義務づけられていた。
  12月、議会は、代替市民役務の期間を362日に短縮し、戦時あるいは非常時における良心的兵役拒否権を認めることを織り込んだ法修正案を承認した。アムネスティは、代替市民役務の期間はこれでも長過ぎると考えている。
  アムネスティは、投獄されている良心的兵役拒否者12人を良心の囚人と考えた。ほとんどは代替市民役務の拒否をして197日の刑に服している。

(トルコ共和国)  兵役に対する良心的抗議は認められず、代替する市民役務もなかった。

(大韓民国)  兵役拒否者の大半はエホバの証人である。12月、少なくとも733人が、兵役を拒んだとして2006年度と2007年度に有罪になって収監されている。10月、新聞報道によれば、政府は2009年までに徴兵制を改定し、今より長期になりそうだが、代替業務を増やすつもりであるという。

(トルクメニスタン)  少なくとも6人のエホバの証人が、良心的見地から兵役を拒否したとして訴えられた。法廷は、執行猶予付き18カ月から執行猶予無し18カ月に至る禁固刑を言い渡した。上訴に対し、裁判所は、禁固刑を執行猶予付きに減刑した。うち3人は10月に恩赦を受けた。しかし、執行猶予判決を受けたベイラム・アシルゲルディエフとべゲンク・シャハムラドフの2人は、移動を制限されたほか、当局が就職に必要な書類の発行を拒否した。

(ギリシャ共和国)  良心的兵役拒否者に対する嫌がらせのパターンは継続し、5月、ギリシャ良心的兵役拒否者協会の理事会メンバーである兵役拒否者、ディミトリス・ソティロボウロスは、最初に兵役召集を受けた1992年3月以来良心的兵役拒否を宣言していた。2007年末の時点で、ディミトリス・ソティロボウロスは逮捕されていない。
  宗教上の理由から兵役を拒否する者に対しては兵役拒否権が認められることが普通であるが、他の理由による兵役拒否者が認められる割合は非常に低い。また、徴兵に応じた人たちが、代替役務をおこなう権利について知らされていないことにも懸念が集まった。代替役務は、その性質にしてもその期間にしても、いまだに懲罰的な性格を持つ。

(アルメニア共和国) アルメニア当局は、義務づけられている兵役に代わる民間役務の導入をおこなわなかった。民間役務の導入は、欧州評議会への加盟の際に請け負った履行義務である。
  良心的兵役拒否者は引き続き投獄されていた。すべてがエホバの証人だった。9月には、伝えられるところによれば、82人のエホバの証人が拘禁されており、これは過去最高の人数である。投獄された良心的兵役拒否者の数が増加したのは、最高刑を求刑する検察側の主張が通り、また、保釈がなかなか認められないためである。
  エホバの証人はまた、釈放後も、兵役担当義務を全うしたという証明書の発行を当局が拒否するため、さらなる問題がおきていると報告した。証明書がないと、パスポートや国内在住許可証などの重要書類の取得が困難となる。

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全ての外国人労働者に基本的人権の尊重を!(小谷)

  今年の6月29日奈良グループ主催人権セミナー「外国人労働者と人権」で、外国人労働者奈良保証人バンクの事務局長、山本直子さんにお話をしていただいきました。
 その外国人労働者奈良保証人バンクに関する記事が9月11日・12日の毎日新聞に載っていました。
 記事は、中国人実習生5名が奈良県内にあるメーカーの不正行為認定を求め大阪入国監理局に告発する、という内容でした。
 法務省によると、受け入れ企業・団体の「不正行為」認定は昨年562件に上る。というのは、個々の企業・団体の問題だけだと判断するにはあまりに件数が多く、外国人研修・技能実習制度そのものに問題があると思います。外国人研修生・技能実習生にも労働基準法が適用されるべきです。すべての外国人労働者に基本的人権の尊重を!
 今後も今後も外国人研修・技能実習制度の問題と外国人労働者奈良保証人バンクの活躍に注目していきたいと思います。
 
 毎日JPの記事http://mainichi.jp/kansai/archive/news/2008/09/11/20080911ddn012040022000c.html「研修時間外の残業が認められていない研修生時代の約1年間、時給500円で会社に残業を命じられ、うち1人は、年間約330時間に上っていた。」「宿舎は雨漏りがひどく床は水浸し、ベッドにカビが広がる劣悪な環境だったという。雨水をろ過した飲料水が飲用基準を満たしていなかったことが、今年3月の県郡山保健所の調査で判明。奈良労働基準監督署も「宿舎が基準に合致していない」など15の法令違反について先月、同社に是正勧告した。」「支援団体は、実習生のパスポートを会社側が保管(現在は返却)していたことも確認した。」「法務省によると、受け入れ企業・団体の「不正行為」認定は昨年562件に上る。不正が認められた場合、受け入れ資格が3年間停止になる。」

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人権セミナー「忘れられたブータン難民の現在」アンケートの感想

(セミナー来場者アンケートの感想)

・問題が長びいてることに危うさを感じる。事態の固定化が進むと思われるからである。何が正しいかはっきりしていても解決につながっていかないのが国際問題の難しさだと思う。

・ブータンはネパールと違い豊かな国と思っていたので驚きでした。アムネスティ81グループでは東ティモールを支援しています。

・全く未知のお話だったので勉強になり有意義でした。

・ブータンの難民について知ることができてよかったです。

・ブータン難民がいることすら認識していませんでした。話を聞く程に理不尽な事の多さに、またそれが通っているという事に驚きと怒りを感じます。

・このあたりの情報はだいぶがんばって探さないとみつからないし、なかなか時間もないということで来て良かったです。(参加者のみなさんから署名をいただいてどうもありがとうございました。)資料もって帰ってじっくり読もうと思います。興味もって来ている人にはこれくらい充実した資料もらえるというのはうれしいですね。また何かあればよせてもらいます。

・たくさんの資料本当にありがとうございました。ブータンの事は美くしい自然と国民性という風に感じていましたのにやはりいろいろ問題があるのですね。ここでもODA日本政府の関係が。一人一人がしっかりと目を向けないことの結果ですね。

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人権セミナー「忘れられたブータン難民の現在」を聴いて(小谷)

AHURA JAPANマンフレッド・リングホーファーさんに2008年9月13日「忘れられたブータン難民の現在」をテーマにお話をしていただきました。

リングホーファーさんがアムネスティ奈良グループの運営担当をしていた1990年から民主化運動の中心的なリーダーのラタン・ガズメルさんの釈放を求めるために絵葉書や手紙を書く運動をはじめ釈放を実現したのがきっかけでネパールのブータン難民に関わり、1993年にイギリスの女性と日本のアムネスティ会員の女性と3人でNGOのAHURA JAPANを設立した話は私が聞くのは5回目くらいだと思いますが同じアムネスティの会員として、何回聞いても感動しました。

私は4月ごろ新聞に「欧米でブータン難民の受け入れが決まった」と載っていたのを読んで楽観的に思っていたのですが、現時点で548人が主にアメリカへ移民しただけと聞いてがっかりしました。ネパールのブータン難民は民族問題と国際社会では捉えられているが本当は人権問題で民主化問題だという言葉が印象に残りました。

約2時間半情熱的に話をしていただき、マンフレッド・リングホーファーさん本当にありがとうございました。アムネスティ奈良グループもAHURA JAPANと力を合わせていきたいと考えています。

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アムネスティ奈良グループ人権セミナー「忘れられたブータン難民」

日時 2008年9月13日14時~17時             (開場13時半)

会場 奈良市男女共同参画センターあすなら会議室1(JR奈良駅下車3分、ホテル日航奈良のあるビル2F)

講師 マンフレッド・リングホーファーさん AHURA JAPAN (Association of Human Rights Activists)代表

参加費 ¥500 (18才以下無料)

AHURAは、ブータン難民を支援するNGOです。ブータン難民の教育支援や講演会活動をしています。

ブータンで迫害を受けたネパール系を中心とした住民約10万人が難民となり、ネパール東部の難民キャンプで、もう10年以上生活しています。

AHURA代表のリングホーファーさんに、ブータン難民のこれまでの経過、現状、課題、第3国への移住についてお話をしていただきます。

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「第11 回平和に関する市民勉強会議事録~憲法25 条の目的は達成されているか~」が更新テーマは

HAMADAさんのHP、kirakiraに「第11 回平和に関する市民勉強会議事録」が更新されました。http://www4.kcn.ne.jp/~tm-hama/benkyoukai/11thgijiroku.pdf

これは、2008 年8 月24 日(日)、かしはら万葉ホール研修室で、岡史朗氏(奈良県議会議員)をゲストスピーカーに迎えて「憲法・・・地方から見た課題」 ~憲法25 条の目的は達成されているか~についてディスカッションした記録です。

憲法25 条
1 項:すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 項:国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

議員によると、第25条は「健康で文化的な最低限度の生活」という表現があいまいで、運用上、時の政府の裁量にゆだねられることが多い。その目安としての生活保護法は、本来は財政事情に応じてコントロールされるべきものではなく、普遍的な基準に基づいていくのが行政の責任である、ということです。

議事録には、橿原市の生活保護支給額、2007 年潜在的国民負担率(租税負担率+社会保障負担率+財政赤字対国民所得)も示されています。

ちなみに今年は、世界人権宣言60周年の年です。そこには以下の項目があります。

第22条 すべて人は、社会の一員として、社会保障を受ける権利を有し、かつ、国家的努力及び国際的協力により、また、各国の組織及び資源に応じて、自己の尊厳と自己の人格の自由な発展とに欠くことのできない経済的、社会的及び文化的権利の実現に対する権利を有する。  

弟23条 3. 労働する者は、すべて、自己及び家族に対して人間の尊厳にふさわしい生活を保障する公平かつ有利な報酬を受け、かつ、必要な場合には、他の社会的保護手段によって補充を受けることができる。

第25条 1. すべて人は、衣食住、医療及び必要な社会的施設等により、自己及び家族の健康及び福祉に十分な生活水準を保持する権利並びに失業、疾病、心身障害、配偶者の死亡、老齢その他不可抗力による生活不能の場合は、保障を受ける権利を有する。 2. 母と子とは、特別の保護及び援助を受ける権利を有する。すべての児童は、嫡出であると否とを問わず、同じ社会的保護を享有する。  

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アイルランド旅行(後編)

北アイルランドの首都、ベルファストで二階建ての観光バスに乗って市内を回りました。

私は長く紛争の地となって来た北西地区に興味がありました。旅行者が勝手に足を踏み入れると今でも危険だといわれて、バスの中から見学することにしました。

その地区ではカトリック系住民の居住地とプロテスタント系住民の居住地が向かい合っており、それぞれの居住地に3m位の高い塀が作られ政治スローガンを盛り込んだ壁画が描かれていました。

ピカソのゲルニカの絵の模写、ハンガーストライキで獄死したカトリック系の若者の似顔絵、奴隷制度の廃止に貢献した黒人運動家の壁画、ブッシュ大統領を皮肉った絵などが延々と続いていました。

又過去の紛争に関って亡くなった慰霊碑もありました。

自己主張を張り合う絵の存在で辛うじて平和が保たれているという現実に胸が痛みました。そんな絵が取っ払われて、カトリックを信じる人もプロテスタントを信じる人もが自由に交われる日がいつの日か訪れるのを強く望みました。

(冬きたりなば)

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アイルランド旅行(前編)

スペインに住んでいる娘とダブリンで待ち合わせてアイルランドを旅行して来ました。

アイルランドはスウィフト、バーナード・ショウやオスカーワイルド等の文豪を生んだ地です。又、イギリス支配から独立を勝ち取ろうと幾度も戦っては負けたり、大飢饉によりアメリカへの移住を余儀なくさせられたり、北部では宗教上の違いで殺し合いが行われたり、イギリスを表とすればアイルランドは裏の歴史を歩んできているようで興味がありました。

アイルランドの面積は北海道とほぼ同じで、紀元前2~4世紀に渡来したケルト民族がこの地を統治していましたが、12世紀頃にヴァイキングやそれに続くアングロ・ノルマン人が侵攻しました。宗教上では5世紀に聖パトリックがキリスト教(カトリック)を布教し、ケルトが信仰していた自然崇拝と巧みに融合して独特の文化を生み出しましたが、16世紀の宗教改革でプロテスタントが誕生した事により、カトリック対プロテスタントの血みどろの争いが起こります。

1949年に、イギリス連邦から脱退してアイルランドが正式に成立しました。しかし、プロテスタント勢力の強い北部は北アイルランドとしてイギリス連邦に残る事を選択しました。1969年にカトリック系住民が公民権運動を起こしますが、それを警察隊が徹底的に弾圧をした事により、IRAのテロ活動に火がつき北アイルランド紛争は激化しました。やっと2005年7月に武装闘争終結宣言がなされ、今は落ち着いています。

(冬きたりなば)

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9月例会と13日のセミナー「忘れられたブータン難民の現在」のお知らせ

club母たちの村

ウスマン・センベーヌ監督の映画をBSで見ました。http://www.alcine-terran.com/main/moolaade.htm危険な割礼の儀式から逃げてきた女の子たちを守るため村の母たちが立ち上がるというストーリーでした。衣装やセットが美しくて見惚れました。途中、首相辞任の記者会見速報で話が飛んでしまいました。

club次回例会

2008年9月6日(土)18時半~20時奈良県女性センター2F談話室です。

club奈良グループ人権セミナー「忘れられたブータン難民の現在

リングホーファーさん(ネパールにいるブータン難民の教育支援などをするNGOのAHURA代表)にお話いただきます。DVDの上映もあります。皆様どうぞご参加ください。

13日(土)14時~17時

「あすなら」会議室1(JR奈良駅下車、ホテル日航のあるビル2F)

資料代\500(18歳以下無料)

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コントロールアームズ ゲーム

「武器貿易は規制がないために毎日1000人のひとが殺されている」

以前、例会の時に折った折鶴は日本支部に集められ、それは、米国、フランス、ロシア、イギリス各大使館に届けられていたのでした。写真はこちら⇒ http://www.controlarms.jp/campaign/orizuruotodoke.php

今回は、2008年ATT(武器移転の国際的な規制のための武器貿易条約)実現にむけて日本政府に国連で働きかけてほしいという高村外務大臣宛WEBアクションあり

Catch Bombsというゲームもあります。難易度最低と思われるのに2個のみゲットでした。

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