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「ジュネーヴの国連欧州本部、現地で見た審査状況について」報告(T・H)

講演『世界から見た死刑執行をやめない日本~国連自由権規約委員会・日本の人権審査の報告~』第二部
講師:秋山映美さん[NPO法人 監獄人権センター(CPR)]

講演会には60名を超える参加があり会場は満杯でした。以下は、講演会第二部の概要です。

今回の審査は、2008年の10月15日16日の2日にわたって行われた。
CPRやアムネスティなどの市民団体や日弁連が事前にオルタナティブレポートを提出し、また現地でロビーイングを行った。
こうしたNGOに対し、自由権規約委員会事務局は、審査前日の14日の昼休みと15日の審査直前の昼休みの2回、情報提供の時間を設けてくれた。
参加NGOが多いため与えられた時間は短かったがCPRは、死刑の判決・執行の増加、恩赦がほとんど機能していないこと、刑事施設の不適切な医療措置と医師による虐待事件、無期刑受刑者の仮釈放がわずかしか許可されないこと等を報告した。

審査は15日の午後と16日の午前の予定であったが、午後まで異例の時間延長が行われた。審査項目は多岐にわたる。
死刑問題については、日本政府が、「世論が死刑制度を支持している」と説明したのに対し、委員からは、「世論に頼っていては死刑は廃止できない、いつまでもそのような議論はするな、政府は死刑に問題があるということを国民に知らせないといけない」という批判が浴びせられた。
死刑問題に限らず、大半の項目について、委員からは厳しい批判・質問がおこなわれ、ほとんどボロカスという感じであった。
前回から10年あいているのでおそらく人事異動により日本側の出席者は初めての参加者が多かったと思うが、あれほどボロカスに言われるとは思っていなかったのではないだろうか。
日本の新聞等も自由権規約委員会の審査については報道しているが、こうした審査の雰囲気は全く伝えられていない。

最終見解は30日(日本時間31日)に発表されたが、当初28日が予想されていた。
この予定日の10月28日、日本政府は2人の死刑を執行した。敢えて意図的に行ったとしか思えない。自由権規約委員会への挑戦であり許し難い。

監獄人権センターは、現在、アムネスティ・インターナショナル日本とともに「死刑に異議あり!キャンペーン」を展開中である。
→ http://www.abolish-dp.jca.apc.org/

[自由権規約委員会の第5回日本政府報告審査最終見解全文]
原文は→  http://www2.ohchr.org/english/bodies/hrc/docs/co/CCPR-C-JPN-CO.5.doc  
外務省仮訳は→ http://www.mofa.go.jp/Mofaj/Gaiko/kiyaku/pdfs/jiyu_kenkai.pdf
死刑関連は、パラグラフ16、17、21

開催;2009年1月10日19時~21時、於ドーンセンター(大阪府立女性総合センター)5Fセミナー室
主催:(社)AI日本死刑廃止ネットワークセンター大阪、NPO法人 監獄人権センター(CPR)
(イベントチラシ) http://homepage2.nifty.com/shihai/090110.pdf

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