« 証言の中で、殺人の抑止力になっていないとする論拠 | トップページ | 死刑執行について(T・H) »

「ACT50/018/2008死刑に関する判事および検事の証言」より

死刑に関する判事および検事の証言
アムネスティ・インターナショナル パネルディスカッション
国際連合 - 2008年10月 21日
仮訳http://www.amnesty.or.jp/uploads/mydownloads/ny_testimonies_dp_kari.pdfより

2008年10月21日、日本、ヨルダン、ナイジェリア、米国の判事や検事ら4人が、個人として国連で死刑に反対する発言を行なった。4人とも死刑事件に関わった経験がある。

*熊本典道(日本元判事)の証言
袴田巌氏(死刑囚、再審請求中)に、他の2人の裁判官納得させることができずに、多数決で死刑判決を言い渡した。自分の良心に反して。日本において、22日間勾留可能なことが、自白につながり、自白は有罪にするためのもっとも有効な手段となっている。と述べた。
熊本氏の妻の証言 40年間、夫は良心の呵責に苦しんだ。

*ムハンマド・アル・タラウネ博士(ヨルダン元上訴裁判所判事)の証言
主要な関心は、人権、国際法、国際刑事裁判所。
「国際刑事裁判所ローマ規程では、ジェノサイド強かんや大量殺害などの人道上の重大犯罪に死刑を適用していないこととの法的矛盾を考えてください。しかしヨルダンでは、より重大でない犯罪に対して今も死刑を適用しているのです。」
「ローマ規程の加盟国でありながら国内法で死刑を存置している国には矛盾があります。」

*ムハンマド・ズバイル(ナイジェリア元検事、現在弁護士)の証言
検事として死刑判決を勝ち取った事件を通して自白の信憑性への自らの疑問を述べた。また同じ裁判で、推定無罪をないがしろにする判事を目の当たりにした経験を述べた。彼は、法学講師に戻り、貧しい被告の無料の弁護、弁護士検事判事の人権基準の統一化について研修もしている。

*サム・ミルサップ(米国テキサス州の元検事)の証言
「死刑が廃止されなければならない理由の第一で、最も重要な理由は、死刑がどうしても恣意的で気まぐれに適用されることです。」13の州で死刑が違法な一方で、テキサスでは過去11年の死刑の40パーセントを占める様に、
「米国において、殺人など死刑相当犯罪で起訴されるかどうかは、どこで罪を犯したかにかかっているのです。」
「次に理解しておくべき重要な点は、間違いは起こるという点です。」
元検事が起訴したルーベン・カントゥが死刑になって20年後、唯一の目撃者が証言を撤回した。他の物的証拠はなかった。
議論の分かれる抑止力について「米国で、殺人発生率が最も高いのはどこか各州を調べてみると、死刑存置州であることがわかります。死刑廃止州では、殺人発生率は存置州よりも低いのです。」
「非公式には、廃止される過程に入っている」という理由として「米国では、1人の人間を処刑するのにかかる費用は莫大で、いずれはほとんどの(存置州の)政府の予算が破たんしてしまうでしょう。」と述べた。

|

« 証言の中で、殺人の抑止力になっていないとする論拠 | トップページ | 死刑執行について(T・H) »

死刑」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 証言の中で、殺人の抑止力になっていないとする論拠 | トップページ | 死刑執行について(T・H) »