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奈良県の夜間中学~蛇行社通信(2009年4月発行)

蛇行社通信(2009年4月吉田智弥さん発行)、ポポロで2009年3月に米田哲夫さんがお話された奈良の夜間学校についての報告の一部を紹介します。
第3回自由学校ポポロのレポート

(※)橿原に夜間中学をつくり育てる会第19回総会「決議」(09年3月14日・要旨)
御所市教育委員会は、御所市に在住する畝傍夜間中学生徒の「通学費」「補食費」等の費用を生徒本人に負担させ、入学時期を4月に限定し、在籍年数を3年とするという「内規」を策定した。
このような夜間中学生の実態を無視した御所市教委のやり方は、同じく財政難にあえぐ近隣の市町村、ひいては奈良県全体の夜間中学生にも重大な影響を与えかねないものである。
御所市のこうした対応が主な理由で、これまで在籍していた御所市在住の夜間中学生が次々と「自主的」除籍となり、今日、在籍者ゼロとなっている。私たちは、事実上、夜間中学で学ぶ権利を奪っている御所市教委に強く抗議する。

田中(団体職員)さんのレポートより

現在、公立夜間中学は8都府県に35校、奈良県に3校(春日、天理北、畝傍)ある。ボランティアによって運営されている自主夜間中学は12都道府県に22校、奈良県に3校(西和、吉野、宇陀)あり、奈良には計6校の夜間中学がある。
公立夜中の生徒は、全日制と同様の教科を学び、加えて交通費や軽食の費用(補食費)も在住の行政から支援をうける。が、18歳以上で、義務教育未修了の者という入学条件がつく。一方、自主夜中は入学条件もなく、教える側と生徒が1対1で、習熟度に応じて勉強が進められるメリットがある。しかし、行政からの補助を受けられない。それを補うために「つくり育てる会」会員のカンパで教材費や補食費が賄われている。
今回、報告をされた、宇陀自主夜間中学で教えている米田哲夫さんは、奈良の夜間中学運動の中心的存在で、夜間中学で学ぶ生徒を「勉強が楽しくてたまらない」「夏休みも早く終わらないか待ち遠しいと言う」と紹介された。学ぶことの喜びをかみ締めながら、夜間学級に通ってくる生徒たちの姿に元気を与えられたと、勉強をしない生徒たちに苦心していた教職時代の心境を吐露された。
また、奈良県の夜間中学は全国で一番だと誇らしげに、自慢話を披露し、目を細められていたのが印象深かった。「通学1時間以内のところにあるのは奈良だけ」「県内すべての夜中が市民運動によって支えられているのは奈良だけ」「自主夜中から出発した公立の夜中は奈良だけ」等々、夜中への思い入れが伝わってきた。
一方で、米田さんは他県の公立夜中の現状に憂慮されている。夜中に異動してきた教師の中には、生徒たちが夜中で学んでいる背景にあるものを理解しないまま、教壇に立っている例も少なくないという。だから、奈良の「夜中で生徒が自信をもち、人としての誇りを取り戻していく」という米田さんのこの言葉の重みがずしりと感じられる。

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