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ウサギ年の新年会

1月22日若草山焼きの夜、Cafe WAKAKUSAで、まさに山焼きの始まるころからグループの新年会をしました。遅刻したので待ってもらって、なんだか例会の食事付みたいになってしまいました。
とびいりでスイスイさんのお嬢さんも同席。
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まずははがきかきをしました。

一枚は、ビルマのカレン族の3人の青年のために。
彼らは武力に訴えることなく憲法制定に反対の呼びかけをしたために30年の刑に服役しています。ひどい拷問を受けて身体を壊しています。家から遠くの刑務所に移送されて家族はサポートできなくなりました。

もう一枚は、チベットの元僧侶のために。平和的に表現・結社・集会の自由を行使したために拘禁中。拷問や虐待がもとで重病です。

そのあとやっと、韓国国民参与裁判制度を見聞してきたメンバーのレクチャーとなりました。私たちは食事をしながら、講師先生は、しばしおあずけ。
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さらにそのあと運営と会計は後一年続けていただくことになりめでたくお開きとなりました。

韓国国民参与裁判(陪審裁判)について

2008年1月1日より韓国で国民参与裁判が実施されている。2010年11月21日~23日に
わたり大阪司法改革各界懇談会により参観ツアーを実施した。

1 世界における司法への市民参加の二つの形態
陪審制度と参審制度

日本で実施された裁判員制度は、この二つの制度をミックスしたものと説明されている。
そして韓国の国民参与制度も同じく両制度を組み合わせたものということだが、裁判員制度とは、かなり違う面もある。

2 国民参与裁判の概要
① 国民参与裁判に参与する市民を「陪審員」と称する。
② 陪審員の数は、9人または7人若しくは5人。
死刑。無期懲役。無期禁錮に当たる事件・・・・9人
それ以外…… ・・・・・・・・・・・・・・・7人
公訴事実を認めている場合は、5人にすることも可能
③ 他に5人まで予備陪審員を選べる。誰が予備陪審員かは、評議に入る直前まで本人も告げられない。
④ 陪審員は、法廷において裁判員制度と異なり裁判官と離れて2列に着席する。欧米の陪審裁判や戦前の日本の陪審裁判と同じ座り方。
⑤ 陪審員(予備陪審員も含む)は、被告人、証人に直接尋問することはできず、裁判長に要請して間接的に質問できる。
⑥ 有罪無罪の評議は、原則的には陪審員のみで行い全員一致で評決する。
但し、陪審員の過半数の要請がある時は、担当裁判官の意見を聞ける。
また、全員一致しない場合は、裁判官の意見を聞いた上で多数決により評決
⑦ 有罪の場合は、裁判官と共に量刑について討議し、陪審員がそれぞれ量刑に関する意見を開陳する。
③ 公判の冒頭と陪審員が評議に入る前に裁判官が説示を行う。
⑨ 陪審員の評決及び意見は、憲法上の理由から勧告的効力しかなく公判を拘束しない。但し、陪審員の評決と異なる判断をした時は、判決書にその理由を記載しないといけない。
⑥ 被告人が選択権を持つ。国民参与裁判を望む被告人は、その旨を書いた書面を提出する。撤回も可能。
⑩ 被告人が望んでも裁判所が国民参与裁判が陪審員等に危険があるような場合、被告人の共犯者が国民参与裁判を希望しない場合等の理由により適切でないと考えた場合は、排除できる。(排除決定)
① 日本でも公判前整理手続に相当する公判準備手続があり、裁判員同様陪審員は参加しないが日本と異なり原則として公開で行われる。
⑫ 試験的な実施であり、5年間実施後に最終モデルを決める。

裁判員制度が基本的に参審制度に陪審の要素を加味したものであるのに対し、国民参与裁判は、陪審制度に参審の要素も加えたものという印象。

3 裁判の傍聴
被告人は、勤めていた飲食店からお金を盗み逃走したというもの。自首し盗んだお金も返済しているが、過去に何度も窃盗を行つていることから単純な窃盗事件ではなく累犯を繰り返す特定経済犯罪加重処罰として起訴される。この特定経済犯罪加重処罰に該当するか単純な窃盗と判断するかが争点。
① 陪審員選定手続き
② 法廷後方から傍聴席の真ん中の通路を颯爽と駆け抜けて現れた被告人
③ 証人は3人
④ 被告人質問

4 課題と今後

① 件数
2008年 申請 233件 裁判 64件 排除 61件 撤回 90件
2009年 申請 386件 裁判 95件 排除 75件 撤回 138件
2010年9月 申請 286件 裁判 99件 排除 49件 撤回 120件
② 陪審員の評決を裁判の判決の一致率
2008年と2009年の159件での一致しなかつたもの15件(約10%)
一致しなかつた15件のうち13件が無罪評決を有罪判決、2件が有罪評決を無罪判決
無罪評決で有罪判決となつた13件のうち1件が控訴審で一審を破棄し無罪判決
③ 上記159件の国民参与裁判での無罪率は、約8.8%で同じ期間の他の刑事部事件の無罪率3.3%の約3倍。但し、否認事件の数が違うので単純に比較はできない。
④ 控訴率は、一般事件の71%より低い69.2%だが検察官による控訴率は58.8%で一般事件
の控訴率21.2%より著しく高い。
⑤ 参加した陪審員の95.1%が満足感を表明。
⑥ 大半の裁判が一日で終わる
⑦ 件数が少ない理由の一つとして弁護士が国民参与裁判を嫌うという意見。弁護士会で尋ねると陪審員の評決が勧告的効力しかないため結局陪審員と裁判官の両者を説得する必要があり二度手間になるので面倒と考える弁護士がいるとのこと。

※ 韓流ドラマ「パートナー」では、国民参与裁判の様子を見ることができます。

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コメント

韓国は2008年からこの制度が導入されたのですが、上から与えられたものではなく、市民の要求によって導入された、とききました。軍事政権時代の厳しい政治囚の歴史があるからだろうと。
驚いたのは、たいていが1日で判決が出るのだそうです。また最高裁に土産物が売られているというのにも。
「日本でも韓国でも、市民が参加した裁判のほうが、判断が甘めにでるようだが」と私が尋ねると、「市民のほうが厳格なのだ。厳格に判断するから疑わしきは被告人の利益に、とされる」

投稿: レモンイエロー | 2011年1月30日 (日) 21時57分

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