« 次回例会は2月8日(土)18時から | トップページ | USTREAM取調べの可視化を求める市民集会20140117 (114:42) »

死刑制度の状況

2014年1月11日の学習会「世界の死刑制度」レジュメの前半です。

2. 死刑制度の状況
①死刑の存置国と廃止国の数(2014年1月10日現在)
全面的に死刑を廃止した国:98カ国
通常犯罪についてのみ死刑を廃止した国:7カ国
事実上の死刑廃止国(注1):35カ国 廃止国の合計:140カ国
死刑存置国:58カ国

②今世紀になってから全面的に廃止した国
2001年:ボスニア・ヘルツェゴビナ
2002年:キプロス、ユーゴスラビア
2003年:アルメニア
2004年:ブータン、ギリシャ、サモア、セネガル、トルコ
2005年:リベリア、メキシコ
2006年:フィリピン(1987アキノ廃止、1993ラモス復活、2006年アロヨ廃止)
2007年:アルバニア、クック諸島、キルギスタン、ルワンダ、米国ニュージャージー州、米国ニューヨーク州
2008年:ウズベキスタン、アルゼンチン
2009年:ブルンジ、トーゴ、米国ニューメキシコ州
2010年:ガボン
2011年:米国イリノイ州
2012年:ラトビア、米国コネチカット州
2013年:米国メリーランド州
(注2)

Photo

【米国の状況】50州のうち18州で死刑を廃止32州が存置、連邦法では10年以上、軍法では1961年から執行されていない(注3)、
☆ボストン弁護士会:1月7日、連邦の死刑制度に反対の声明
★今年の執行の予定(注5)
※米国の死刑の問題点
日本でも問題にされる点:抑止力、冤罪、
日本ではあまり注目されない問題点:恣意的な適用(注6)、コスト(注7)、外国人、先住民

【死刑の多い国】2012年に死刑を執行した国:21カ国 (中国を除くと682人)
中国(年間数千人)、イラン(314人)、イラク(129人)、サウジアラビア(80人)、米国(43人)、イエメン(28人)、スーダン(19人)、アフガニスタン(14人)
※執行数は2012年。10人以上執行した国々
2013年の死刑に関する統計は3月27日に発表の予定

注1 アムネスティ独自の基準。10年以上死刑執行していない国、または、国連死刑廃止条約を批准してはいないがその準備が整っている国

注2 米国コネチカット州とメリーランド州は、さかのぼっては適用されない。それ以前より死刑囚だった人は執行の可能性がある

注3 州によっては州法で死刑が執行されているが、国としては通常犯罪で10年以上軍事犯罪で1961年から死刑が執行されていない

注4 ②をみると世界の国々は死刑廃止の方向へ向かっているのがわかる。
今のところ死刑を復活した国はない。いったん廃止して復活してまた廃止したのはフィリピン一カ国だけ。

注5 2015年年初までの予定が決まっている。今年は26人の執行日の日程表がある。

注6 郡(county)によって死刑となる確率に大差がある

注7 長期裁判になるコストより犯罪撲滅にコストをという意見もある

 

|

« 次回例会は2月8日(土)18時から | トップページ | USTREAM取調べの可視化を求める市民集会20140117 (114:42) »

死刑」カテゴリの記事

コメント

お茶屋様

コメントありがとうございました。

アムネスティ大阪事務所では毎月、入門セミナーと学習会が開催されています。

今後ともよろしくお願いします。

投稿: Z | 2014年1月20日 (月) 18時19分

お疲れ様でした。興味深いです。廃止した国は、なんだか民族紛争が絶えなかった国が多いような気がします。死刑制度を廃止させる決定的な理由、多数が納得できる根拠が、日本には未だ無いのでしょうか。死刑制度が廃止されたらもっと犯罪が増えると短絡的に捉える人も以前多いように想えます。慎重な課題なので、軽はずみなことは言えないですが、こうした勉強会的な会が、裾野を広げられるように地道に努力される方がいること自体、有難いことだと想い敬服します。

投稿: お茶屋 | 2014年1月20日 (月) 06時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 次回例会は2月8日(土)18時から | トップページ | USTREAM取調べの可視化を求める市民集会20140117 (114:42) »