アイルランド旅行(後編)
北アイルランドの首都、ベルファストで二階建ての観光バスに乗って市内を回りました。
私は長く紛争の地となって来た北西地区に興味がありました。旅行者が勝手に足を踏み入れると今でも危険だといわれて、バスの中から見学することにしました。
その地区ではカトリック系住民の居住地とプロテスタント系住民の居住地が向かい合っており、それぞれの居住地に3m位の高い塀が作られ政治スローガンを盛り込んだ壁画が描かれていました。
ピカソのゲルニカの絵の模写、ハンガーストライキで獄死したカトリック系の若者の似顔絵、奴隷制度の廃止に貢献した黒人運動家の壁画、ブッシュ大統領を皮肉った絵などが延々と続いていました。
又過去の紛争に関って亡くなった慰霊碑もありました。
自己主張を張り合う絵の存在で辛うじて平和が保たれているという現実に胸が痛みました。そんな絵が取っ払われて、カトリックを信じる人もプロテスタントを信じる人もが自由に交われる日がいつの日か訪れるのを強く望みました。
(冬きたりなば)




















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